さて、そろそろやってみようかと。

日々左手のリハビリに勤しんでいるが、手の諸機能についてほぼ問題を感じない。日常生活においてはほとんどまったく差し障りがないと言っても過言ではないほどだ。
となると、今度は楽器が弾けるようなレベルまで手の運動機能を高める必要がある。昨年12月21日の日記で、おれが「トレーニング」と呼んだものだ。
というわけで、なにかと時期尚早のうちに性急な行動に出がちなおれであるが、きょうはベースとギターをそれぞれ握ってみて少し弾いてみることにした。以下は演奏してみての雑感である。

  • ベースについて

運指は問題ないが握力がやや不足。薬指・小指のみで弦を押さえた場合、フレーズによっては「ビビリ」が出る。
ベンドもちょっときついときがある。
ビブラートは問題なし。しっかり骨が固まっているようで掌から先が安定しているので、ちゃんと腕を振ってビブラートをかけることができた。
タッピングがことのほかすらすらできた。それなのに、ハンマリングオンやプリングオフではきれいな音が出にくい。もちろんトリルも汚い。多分これは手癖の問題もあるとおもわれる。
アンプをとおさずに演奏したのだが、ボディからの振動が腹から伝わってとくに左耳に響いた。あしたの火曜日にもう一度聴力検査と診察を受けるので、医師に相談してくる予定。
(結論)手の機能は確実に回復しているが、まだまだ鍛える必要がある。とくに握力強化。

  • ギターについて

やはり運指はとくに問題なし。ただし速いパッセージはまだ無理。右手でピッキングを入れずに左手の力だけで長いパッセージを弾くのを得意としているので、そういうプレイはこれからの課題として残る。
スウィープがうまくできない。オルタネイトではそこそこ速いパッセージも問題なく弾けるので、右手と左手のバランスがうまくとれていない模様。ブラッシングを含めコードカッティングも問題ないので、あとはそこからテンションを加えるなどのプレイを確実にしていくことも課題。
クオーターチョーキングやハーフチョーキングなどによる微妙な音程変化は、まだうまくとりにくく安定していない。これらを含めたいわゆる「表現力」に関わるような細かな演奏技術はまだまだ鍛え直す必要がある。
その他の技術的なことに関しても、やはりベースと同様の問題が見られる。
(結論)当たり前だがまだ握力・腕力不足の感は否めない。焦らず練習だ。つーか整形外科医からの指示をまったく無視して「リハビリ」および「トレーニング」をやっているのだから(笑)現時点ではこれが精一杯だろう。
そしてなによりも。
左右の身体感覚のバランスをとること。これを意識しながら「トレーニング」を行う必要があるだろう。


というわけで、もう少し鍛錬は必要であるが、やはり「驚異的な回復」であるんだろうなあ。
森羅万象万物に感謝いたします。