ひと山越えてもまだ時間はかかるんだけれどね

去る12月25日、おれはみずからの不注意で脳神経外科の外来診察に行きそびれ、その場で病院に電話をかけて本日28日にうかがう旨を告げた。きょうはその診察日である。
おまけにきょうは、別病院の耳鼻科の外来診察を受ける予定も入っている。脳神経外科のほうは午前中しか外来を受けつけていないのでまず先にそちらへまわり、診察後に病院を移って耳鼻科へ行くという段取りだ。まさに通院ダブルヘッダーである。きのうの精神科通院を含めればかなり過酷な試合日程である。いかにおれは怪我・病気だらけかというものだ。まったく。
そういう大事な日だというのに、目覚めたのは11時8分である。うわ、やべえ。ゆうべは21時すぎには寝たはずである。ということは……14時間睡眠だ。がーん。いよいよ本格的に、トイレに立つこともないまま連続長時間睡眠に埋没する「寝だめ」の時期に入ったようだ。
いや、それはゆうべのんだ精神科の処方薬のせいではないのかと……ああそうですか。眠剤は入れなかったんですけれどねえ。


とりあえず着替える。頭なんかボサボサだ。ざっと髭を剃り、食事もろくにせず精神科カクテルを服用。慌てて外出して件の病院へ行く。
受付窓口はまだ営業しているように見えたので、診察券を脳神経外科の外来受付に放り込む。ほどなくおれの名前が呼ばれ、受け渡されたファイルを見ると11時22分だった。ふう。間にあったので文句言われる筋はないぞ。つーかちゃんと11時半よりも前に診察券を窓口に投げ入れたのだからこうしてファイルを受けとっているわけで、もしも遅れていたのならまたもや人間のようなものが日本語のようなものでなにか言ってきたことだろう。まったくわれながら心配性だ。
50分ほど待ち、脳神経外科の外来診察を受ける。診察は相変わらず百面相のみだ。きのう自分で試してみた左目のウインクを披露すると、ああ、目も大分よくなってるね、口はずいぶん前からいいしあともう少しってところだね、じゃあもう少しこの薬続けるから、そのあと減らして、そしてそのあと切ろう、と早口で畳みかけるように言った。そうですか。
会計をすませ、薬局に行く。受けとった薬のなかにはしっかりとプレドニン30mgが含まれていた。前回も同様に1日に30mgである。これをさらに減らすとはどういうことだろうか。半分の15mgにするってことだろうか。それを続けたのちに最終的にはステロイドを切るということだろうか。相変わらず細かな説明がないうえにおれのほうも質問するのが面倒なので、このように述懐して自問自答するしかない。ああだらしな。
薬局を出て、おれは△△病院へとむかった。耳鼻科の外来診察のためである。
しかしおれ、よく自転車乗れるようになったなあ。外傷後はちょっと怖かったのに。