少なくとも、ままならぬ人生はママのせいじゃない。

薄ら寒くて9時前に目が覚める。ソファの上にひっくり返っていた。ベスの歌に包まれうとうととしはじめたあとに、手の「お手入れ」をしてそのまま寝入ったようである。なぜか薄着、というか半裸に近いような姿であるのに気づいた。なぜか。なぜなのか。おれはなにをしたのか。
冷えを感じるとともに喉に若干痛みを覚えた。これはちょっとまずいかも知れない。
7時28分づけで酔っ払いの友だちからメール。実は

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レスして、うがい薬を使ってうがい。しみるわ。まあ、風邪を引いたようにはおもえないが、うがいと手洗いはいつもよりも念入りに行おう。さすがに先手を打って総合感冒薬をのもうとはおもわないが。
二度寝しようとおもったがやっぱりやめて食事にした。きょうは墓参だ。もう起きていたほうが賢明だ。母親は日曜だというのに朝早くから出勤しており、午後に帰宅して一緒に出かける予定になっている。おれもそれまでには身支度を整えておきたい。
水まわりを片づけ、髭を剃り鼻毛を抜いて歯を磨いて顔を洗う。普段外出するときとはけた外れの念の入れようである。それぞれの行為がひとつひとつ丁寧だ。
言うまでもなく、すでに手袋はとり外しセルタッチは剥がしている。指の動きに問題はないが、いくぶん疲れているようだ。しかしガングリオンもどきが……。


12時20分ごろ母親の職場に電話して様子伺い。まだもう少し仕事はかかりそうだと言う。それはよいのだが、きょうもひどい雪なのでまた来週に延期にしないかと言ってきた。なんなんだよ。「この天気じゃお墓参りはともかく、浅草の仲見世に寄れないじゃないか」だってよ。まったく。じゃあおれはあした精神科の通院日だから、そのついでにひとりで行ってくるから、来週は来週でまた一緒に行こう、そう言いなして電話をおいた。
やれやれ、がっくりである。昼寝でもしてから「トレーニング」に励むとしようか。
いや、せっかく起きたのにもったいない。やや睡眠時間は短いが少しずつ生活リズムが戻ってきているのだから、このまま起き続けよう。
ネットなど見てみる。

松雪泰子がGAKUと昨年末離婚
女優松雪泰子(32)が15日、ミュージシャンのGAKUこと門脇学氏(39)と昨年12月末に離婚したことをホームページで発表した。3歳の一人息子の親権は松雪が持ち、慰謝料はないという。2人は98年に結婚したが、昨年4月から別居していた。松雪は原因について「仕事が忙しくすれ違いが多くなった」と説明している。
松雪がシングルマザーとして生きる道を選択した。この日、自身のホームページでファンに向けてメッセージを掲載。「プライベートなことでありますが、私、松雪泰子は昨年12月末に離婚いたしましたことを、ここにご報告させていただきます」。門脇氏との7年間の夫婦生活にピリオドを打ったことを明かした。
(以下略)
(日刊スポーツ) - 1月16日9時8分更新

日刊スポーツの記事全文はこちら。http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/p-et-tp0-050116-0002.html
ふうん。そのむかし相方が言っていたことをおもい起こすよ。「バンドのギターってのはどうしてこうすぐ女優食っちゃうの? 松雪泰子とか三浦理恵子とか今井美樹とかさ。鈴木さんは?」
うるせえよ(笑)。きのうの日記に絡めて言うと、押しが強い人柄じゃないからだろ、多分。そのときも似たようなことを答えたはずだ。
おれはGAKUもダイヤモンド☆ユカイも布袋寅泰もとりたてて羨ましいとはおもわないが、ちょっとだけ羨ましいかもとおもうのは、ギタリストではないが、小林武史である。なにせ松下由樹と一時は結婚まで取り沙汰された男だ。それが自分のユニットのヴォーカルの女を腹ボテにして破局である。けったくそわるい話だ。
かつてつきあっていた恋人にこの話をしたことがある。前段はおよそこのような感じで語り、そのあとおれはこう続けた。
「あんなさあ、AKKOなんての、一晩中ずっとやらせてくれって言ってりゃやらせてくれそうな女じゃん? そんな女にハメたんだかハメられたんだか知らねえけど中出ししやがってよ。んで結婚だよ。だらしねえ話だよ」
彼女はこう言った。
「や、一晩もかかんないんじゃね? 2時間ぐらいで」
話の要点はもちろんそこではないのだが、図らずも笑ってしまったのは事実である。
とまあ他人の離婚ニュースを読んでふとむかしをおもいだし、おセンチになる雪の日の午後であった。


1月10日の日記に登場の友だちからメール。なかなか刺激的な文学論でおもしろかった。愚見をものしてレス。あと、酔っ払いの友だちに墓参がまた延期になった旨メール。この件について(だけじゃないけど)いろいろと気遣ってもらっているので。
さて「トレーニング」だ。
ウォーミングアップしてヴィヴィアングリップを握りつつ、選んだ練習曲はこれ。

Second Edition

Second Edition

要領はきのうのジミ・ヘンと同じで、かけっぱなしのままあわせて弾いた。
やっぱり楽しんでしまったが、あまり練習にはならなかった気がする(^^; もちろん技術的な意味においてでだ。しかしギターをいじってどんどん体に馴染ませていくという目的には適していたと言えるだろう。自分の本来の演奏技術をとり戻すことばかりに主眼をおいて「鍛え直そう」と意識して弾くだけではなく、ときにはこういうこと――つまり「遊び」をやってみるのも「トレーニング」の一手段としてはありかも知れない。
きょうは疲れているみたいなので「トレーニング」はこれで打ち切り。野菜ジュースを飲んで服薬およびサプリメント摂取のあとお手入れ。
と、17時46分づけで酔っ払いの友だちからメール。

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だってさ。ありがとうね。あと照れるね(^^; レス。
紅茶を飲んで点眼して休む。
うつらうつらしてほんの少しは眠りに落ちて21時ごろ起きた。寒い。エアコンは止めるべきじゃないな。いや、そういう問題じゃない。今朝もエアコンは点けていた。それでも寒くて目が覚めたのだ。
で、トイレに行きまた寝る。しかもソファの上でだ。いったん起きたんだからベッドへ行けばいいだろうに。

0時半すぎに起きる。ふう。なんだこの生活リズムは。ここでまた眠れば超朝型になる。ってそれじゃ逆戻りっつーか退化じゃん。ちょっと前まで確立されつつあった変なリズムは、20時ごろに寝て2時ごろに起きるなんていう、まるで朝のニュースのキャスターのようなものだった。それをさらに早くしたようなものになってしまう。一般社会人と比べても大きくずれたリズムだ。「退化」と呼んだ所以である。
おれのベスト、というか本来の――このブログをつけはじめたころのリズムは、未明から明け方に寝て昼前後に起きるというものだ。
どっちにしても一般社会人とはずれてるじゃん(^^; もう気にすんのやめよう(笑)。


茶をすすってぼけっと小一時間ほどすごし、

End of the Century Party

End of the Century Party

を聴いてダラッとする。このアルバムには、きょうの練習で使ったPILのキース・レヴィンとジャー・ウォブルが数曲参加している。ただしキースはギターを弾いていない。


昼間に友だちからメールでもらった文学論がおもしろかったので、ついこんなもの

サイボーグ・フェミニズム

サイボーグ・フェミニズム

を読み返してみる。これ、増補版なんか出てるのか。読み返したのはもちろんトレヴィルから出た初版のほうだ。こうしてアマゾンを参照してみると勉強になるね(笑)。


こんな調子で、ままならぬ日はそれに抗うことなくすごすとよい。
あとからおもいかえしてみてみれば、それが気ままに振る舞ったことになるのだ。