2週間も前のニュースですけれどね。

ろくでもない1日だったので、古いニュースでも引っ張りだしてごまかしてみる。

ジミ・ヘンドリックスが“ギター顔”No.1に(BARKS)
米オンデマンドテレビ「MAG RACK」が行なったロック史の“ベスト・ギター・フェイス”を決めるコンテストで、ジミ・ヘンドリックスが1位に選ばれた。
これは高音やパワーコードの演奏時に見られる“一瞬の恍惚とした表情”を競うもので、約3000名のユーザーと業界の審査員20人が投票で決定した。また、これと同時にアマチュアプレイヤーのギター顔コンテストも開催されている。審査を務めたのはディック・デイル、ロジャー・マッギン(バーズ)、スティーヴ・ヴァイ、J.J.フレンチ(トゥイステッド・シスター)、アール・スリック(デヴィッド・ボウイ)他といったそうそうたる顔ぶれのアーティストたち。アマチュア部門では約600人から応募があり、'80年代のステージフォトでエントリーした米ケンタッキー州レキシントンに住むレス・キャンベルが見事優勝した。
ヘンドリックスに投票した審査員の一人、ゲイリー・ルーカスは、彼の表情には「宇宙のソウルフルなエクスタシーが自然と顔に現れている」と述べた、とAP通信などが伝えている。
2位にはB.B.キングが、3位にはアンガス・ヤング(AC/DC)がそれぞれ選ばれている。
最終審査には他にカルロス・サンタナバディ・ガイ、フリー(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)、スラッシュ(ヴェルヴェット・リヴォルヴァー/元ガンズ・アンド・ローゼズ)、テッド・ニュージェントジーン・シモンズ(KISS)らが選ばれた。

バークスの元記事はこちら。http://www.barks.jp/news/?id=1000004770
エクスタシーが現れている顔、ねえ。演奏中のミュージシャンの顔なんておよそみんなそんなものだとおもうのだが。たとえばいわゆるシューゲイザーの連中だって、うつむきながら自分の靴を見つめつつも恍惚とした表情を浮かべている、はずだろう。しかしそれは「内的宇宙」に耽溺してのエクスタシーであって、したがってこのコンテストの審査員には受けなかったのだろうか。最終審査の前にどんなギタリストが残っていたのか知らないので実際のところはわからないのだが。
と、相変わらず知らないくせに憶測で好き勝手に書いてみる。しかしヴァイが審査員かあ。ザッパを推したりはしなかったのだろうか(笑)。それは反則なのだろうか? あるいはあえてヴァイ自身を推してもよかったような気がする。おれは許す。ええ、許しますとも。

エチオピアの地で永眠へ レゲエのB・マーリー
【ナイロビ13日共同】中南米ジャマイカに眠るレゲエ・ミュージックのスーパースター、ボブ・マーリーの遺体を近く、生前愛したエチオピアの地に再埋葬する計画があることが13日までに分かった。AP通信が伝えた。
マーリーの生誕60周年に当たる今年2月、エチオピアでは盛大な記念行事が約1カ月間にわたり繰り広げられる予定で、再埋葬はその一環として行われる。
マーリーの妻だったリタさんは「ボブの全生涯はジャマイカではなく、アフリカのためにあった」と説明。「彼は愛した地に埋められる権利がある。エチオピアは彼の霊魂が休息する地だ」と語った。
共同通信) - 1月13日16時46分更新

これよりも詳しいCNNの記事はこちら。http://cnn.co.jp/showbiz/CNN200501130005.html
ボブ・マーリーについて、またラスタファリの思想について多くの書が著されているのは周知のとおりである。
そのなかで、おれはこの一冊を強く推薦しよう。

伝記 世界の作曲家(13)ボブマーリー

伝記 世界の作曲家(13)ボブマーリー

版元がなんと偕成社である。児童書などを数多く出版しているあの偕成社である。その偕成社が出している「伝記」なのだから、もちろん児童むけの伝記である。文字は大きくルビだらけで子どもにも読みやすくつくられている。これは「伝記 世界の作曲家」というシリーズの第13巻で、ビバルディ、バッハ、モーツァルト、ベートーベンなどに並んでボブ・マーリーなのだ。ロック/ポップスではほかにジョン・レノンエルトン・ジョン、スティングなどのアーティストが挙がっているが、ボブ・マーリーの伝記を子どもに読ませるという大胆な試みに惜しみない賛辞を呈したい。
児童むけだからといって内容はけっして甘いものではない。むしろ、ボブ・マーリーの名前だけは知っているというような大人にとってこそ平易かつ刺激的な読み物となっている。脚注によって「ガンジャ」「乳香と没薬」「トレンチ・タウン」「旧約聖書」「バビロン」「エホバ」「チャント」「サウンド・システム」「ダビング」「ミキシング」そして「エチオピア」などの語がしっかりと解説されており、ラスタファリの思想的なルーツやレゲエ・ミュージックの誕生と特質についてほとんど余すところなく書かれている。パンクへの言及も漏らしていない。ピストルズやクラッシュをとりあげ、そして「パンキー・レゲエ・パーティ」の発表にも触れている。
全国の小学校の図書室にぜひおいていただきたい名著である……が、実際にそうなったら、それはそれで気持ちわるい世の中になるかも知れない(笑)。

ライブを企画、大麻売る 「レゲエに合う」と供述
昨年、大麻取締法違反(所持)容疑などで大津署などに相次いで逮捕された20代の男5人が、調べに「レゲエの野外ライブなどを企画し、会場で大麻を売った」などと供述していたことが22日、分かった。滋賀県警は同様のケースが予想されるとして警戒を強めるとともに、ライブ会場で大麻の誘いに乗らないよう呼び掛けている。
調べや供述によると、5人は「イベント企画業」の男(25)=有罪確定=と、男が主催したレゲエのライブ会場などで知り合った4人。
男は滋賀県のほか、大阪府兵庫県などでライブを次々企画。インターネットで開催を告知し、10−20代の若者にチケットを販売した。ライブには多いときで約2000人が集まり、男らは会場でたばこ状にした大麻などを売りさばいたという。
共同通信) - 1月22日16時44分更新

たしかに「合う」よ。そりゃそうでしょ(小松政夫風)。「合う」どころか、この伝記を読めばラスタファリにとってガンジャがどのようなものであるかよくわかる。たんなる気晴らしや娯楽や快楽追求ではない。
しかしこれ、記事本文と見出しがずれてるなあ。ひどすぎ。