ダメな日であることに変わりはない。

9時半ごろ不審な電話で起こされる。けったくそわるい目覚めだ。
二度寝することもなく結局それで起きる。
食事をすませ洗い物を片づけながら、ドラマ「週末婚」の再放送を見た。懐かしいねえこれ。松下由樹はこの当時小林武史とすったもんだしている真っ最中じゃなかっただろうか(id:mackerel_can:20050116)。嫉妬に狂った意地のわるい役どころが生々しすぎる。
11時57分づけで相方から電話。おれは倉田ナイトのあと都内をさまよっていたが、あいつは実家に帰っていたらしい。そういえば見終わったあと「大都会」で飲んでいるときに帰らなきゃならない用事ができたとか言ってたな。んで東京に戻ってくるので浅草でメシでも食わないかと誘われたが、こっちは食ったばかりで満腹だ。すまんが丁重にお断りした。まあ仕事の話はまたあらためて。


中途半端な睡眠時間で起こされて気分がわるく、仕事をしたり「トレーニング」をしたりなどの活動をする気にもなれなかったので、音楽を聴くことにした。選んだのはホルストの「惑星」だ。

ホルスト:惑星

ホルスト:惑星

一応占星術上のひらめきを刺激するためだという大義名分を自分に言いきかせた。きのうクライアントを逃してしまったし。なんて、自分で書いていて嘘クサくてうんざりするわ。
しかしこのホルストの「惑星」といえば、今回おれが聴いたカラヤンのほか、ボールトやメータやバーンスタインなど多くの指揮者が名演を残しているが、なんといってもおれの世代にとっては冨田勲によるシンセサイザーアレンジが衝撃的だった。このはてなのキーワードの「ホルスト」の記述にもあるように、「惑星」に関しては一切の編曲をホルストは認めておらず、冨田勲は遺族の許可をとってアレンジを施した。また、とりわけこの「組曲」の一部を抜粋して演奏することをホルストはなによりも忌み嫌ったとされている。

もしも『惑星』が求められるのなら、全曲か一切演奏しないかのいずれかです。

さらにはこうも言われている。

ホルストは、『惑星』の不完全な上演を嫌った。しかし、3,4曲を抜粋して指揮することに同意しなければならないこともしばしばあった。彼はとりわけ"a happy ending"にする為に『木星』を最後に置くことを嫌った。なぜなら、彼自身が語るように、この作品においては(in the real work)、終わりは決してhappyではないからである。

上記の出典については省略。


さて、およそ1年前にとある日本人歌手*1がこのホルストの「惑星」の一部「木星」のカバーを行い、そこそこのヒット作となり巷間の耳目を引いた。このカバーは上記に鑑みればまったくもってホルストの意向に反しているのだが、それなのになぜ成り立ったのかというと「この作品はすでに著作権切れとなっているから」である。
……という解釈がもっともらしくまかりとおっているようなので一応記しておこう。
木星」の中間部(アンダンテ・マエストーソ)は、ホルスト自身によって単独の合唱曲にアレンジされているのである。歌詞は第一次大戦当時の英国外交官セシル・A・スプリング=ライスがものした詩文からとられており、その曲名は"Hymn:I vow to thee, my country"という。直訳すれば「聖歌:祖国よ、我、汝に誓う」といったところか。以下にこの聖歌を聴くことができるページを貼っておこう。「聴くことができる」と言えどもmidi音源で音が流れるだけであるが、ちゃんと歌詞が記載されているので気が向いた方はあわせて歌ってみるのも一興だろう。
http://www.cyberhymnal.org/htm/i/v/ivow2the.htm
このページにも記されているが、故ダイアナ妃はこの歌を「学生時代からずっと好きな歌」として公言しており、婚礼の儀の際には彼女のリクエストによってこれが歌われ、さらには葬儀の折にも歌われた。
英国ではこの歌は"Jupiter"ではなく"I vow to thee, my country"という名でよく知られていると書いておく。


ん、だからなに?
と言われたら「いや別に」と返しておく。God wouldn't save your Queen.


そんなことをぼけーっとかんがえつつ繰り返し聴き入っていたら17時18分づけで酔っ払いの友だちからメール。
「今日も勉強していますが、さっきどんどん心泊数が速くなって、手がふるえて気分が悪くなったんですが、どうしたらいいと思いますか?」
どうしたらいいかと言われても、側にいるわけじゃないし容体もみようがないのだからなにもできないではないか。火急の事態であればおれにメールなど送らず救急車を呼ぶだろう。
「帰って酒飲め。ただし少量。それで落ちつくはず。おもうに、ストレスでアルコール依存になってるんじゃないかね。だから逆効果のようだが、少量飲むしかないでしょ。変な夢ばっかり見てあまり休めてもいないんじゃない?」とレスした。
やがてきたレス。
「ははは…帰ります。飲んで様子みます。山形のあまーいワインでも飲みまーす」だと。ふう。しんど。
18時半ごろちょっと休む。


ちょっと休むつもりが熟睡。0時すぎに起きた。まだねみぃ。
酔っ払いの友だちのブログを読んでメール。具合はどうなのかと。
やがてレスがきた。一応落ちついてはいるようだ。喫煙と飲酒について語って注意するようさらにレスを送ってみた。ウザいなおれ。
ソニック・ユースを聴きながらちとネット。
きょうは朝の目覚めからつまずいてそれ以降ろくなことをやっていないので少し仕事をすることにした。久々に(何日ぶりだ)マシンをリスタートして執筆開始。
あっさり息切れした。なにそれ。いや、書き疲れたり飽きたりしたわけではない。つまらなくなったのだ。
あ、それを「飽きた」というのか(笑)。
どうしようもないのでゲームでもして遊ぶことにした。鉄拳をやる。4とタッグ。4のほうを多めに。


寝る。
おい、少しは練習しろバカ。

*1:特段に伏せる必要もないのだが、平原綾香である。